Yumeji no Machi

Utane Uta (Defoko) (唄音ウタ / デフォ子)

めにみえていた
もりとまちのなか
すみかをなくした
かれのてあと

てをあわせていた
なみとうずのなか
なつのよにきえたひとりごと

あおぞらひろがるこのだいちに
みつけたきんみらい
まっぷたつになったはざまのなかで
はじまるおとぎばなし

じぜんのなかであるきはしりと
さまよいつづけていた
ひたすらただあるいたさきには
なにがみえるのだろう

もりのなかかけぬけて
たどりつきみたまちなみが
どこかでよんでいるきがしたんだ
からだがうごきだす

めにみえてきた
たてもののあいだ
だれかのかげをもわすれさられ

さききらめいた
めばえたきおくが
どこかでないていた
ああ

あるいたせいしんせかいのなか
まどうこころのそこ
あしあとのさき、のうりのなかに
だれかがいるみたいで

まねくようにきこえるひとかげが
からだをひきよせる
かくうのかんばんのなか
さえたおとがきこえてくる

するとめをかくされて
とつじょけされてしまうように
いつのまにかとばされてしまった
みあきていたうすび

てをさしひた
けものみちのなか
めいきゅうをかけぬけたどりついた

てをさしだした
まだつづいていた
ふたたびあらわれたまちなみ

げんそうがゆるみ
しかいがかすれる
あのけしきのうりにやきつけて

みんなさよなら
またあえるひまで
そうおもいながらめをとじた

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