きえることば
あさやけにのり
まだおぼえていた
かけらと、むこうに
しろいくもが
あざやかになり
めのまえのいまが
まぶたのおくに
(のこされたわたしは、どうすればいいの?)
(もう、あえないだなんて)
きえないあと
ありし日のじょうけい
みちをあやどった
ひざしのように
めをとじても
やけついたえみ
もういちどみせて
こんなはずじゃなくて
いまからならそこへ
おいつけるきがして
かけだすわたしを
ゆるしてください
おなじばしょへいって
おなじようにわたしも
((いてくれるだけで)
(ただ)
(いてくれるだけで、よかったのに)
(どうして)
(いってしまったんだろう)
(どうして)