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Utane Uta (Defoko) (唄音ウタ / デフォ子)

鏡の中の世界などという
迷つばの噂もありますが
さすがに信じがたく、お伽に思う
それならば
どれだけよかったでしょう
事実、二度と戻れないのです
壁から壁へと抜け
消えてゆくのです

真夜中、失い時の頃
暗い、夜道を歩く
背後から、気配がした
振り返ってみたら、そこにいた

どこから見ても、同じ姿
それなのに、どこか不気味でした
彼方へと誘い込むように
ただ、見つめていました

翌日、目が覚めた
数時間、気を失っていたようです
昨日の記憶はある
体が痛い
鏡に映る私は、どこか変だ
見た目は、変わらないのだけど
声が少し、おかしい
頭が、重い

書き書もる、暮れ方のお参り
逆さかかし、ひらひらと
藁人形の私なら
所詮は受肉の過ちです

どこから見ても、違う姿
それなのに、なぜ騙されるのか
生涯、あなたを恨みます
叫ぶ声も、封じられ

ただ、見つめていました
こちらへと、誘い込むためです
どこか不気味な見た目をして
膨らむのは、承認欲求
死に臣従を脱し
手を差し伸べて
あなたと共に、最果ての地まで
歩みましょう

どこから見ても、同じ姿
それなのに、どこか不気味でした
彼方へと誘い込まれたら
隠り世へと飛ばされます
どこから見ても、同じ姿
それなのに、どこか不気味でした
彼方へと誘い込むように
見つめていました
見つかっちゃった

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