むかしのころのはなしだ
あるにんげんがいた
かれはからすたちに
うたをきかせていた
かれはひかげでしかいきれぬ
あるひひざしにあたり
きえてなくなり
からすはかなしみにくれて
はかをつくりました
かれのはかには
からすがあつまりざわめきだし
おもいさえもわすれさられ
からすははかでなくなく
からすたちはかれのうたがききたくなった
だがかれはきえてしまった
からすはかんがえあいであいであいであ
もとめてさまようさんか
いちわのからすがおもいつく
と
かれのはかには
からすがあつまりざわめきだし
なまえかたられることなく
からすははかでなくなく
かれのはかには
からすがあつまりざわめきだし
おもいさえもわすれさられ
からすははかでなくなく
かれのうたには
あまたのからすがひきつけられ
もほうするものがあらわれ
からすはどこへとぶとぶ