Sainou Nanka (Talent, Or Anything Like That)
Otomachi Una (音街ウナ)
僕に才能なんかないなら
もっと早く教えて神様
おかげで行くも帰るももうできん場所にきちゃった
そんな顔をしないでよ母さん
こんな歌歌ってごめんな
でもそうしなきゃ僕が僕でいられない日々だ
焼き鳥の駅はないで朝をやいて
ステッパチな僕の生活をあばいては嘲笑う
要者がないよな
憧れだったミュージシャンが嫌いに
なったのは去年の春先
夢は叶うのさってたわごとを歌ったから
諦めることちょうどいい引き際も
大事だってちゃんと歌ってよ
綺麗な言葉だけで生きてけりゃどれほどか
僕に才能なんかなかった
とうに主知の事実ですか
行くも帰るも才能なら僕は憎悪いかだ
こんな歌を歌わないで住む人生はどこに売ってんのさ
道端に転がる鋭しいがまさに僕だ
腕輪の牢で逢牙
日が暮れて満月の明らかを知った
そうだもう僕には逃げ場がないのだ
ここから出て行くためには死ぬしかねえ
夢なんて持たぬが身のため
明日は我が身だと震える妖精クソ喰らえ
舌を噛みてみろ精神論者ども
僕は全てに負けたぞ
線路に横たわる廃車の声は聞こえてんだろ
四季の移ろい人の営み
勝者だけに許された税の極み
時間なんてない
若い奴らに後ろ指さされてばっか立つ背がない
僕が座る椅子はもうない
責任プライド真珠も持さない
生きていたいなんて言えない
鰻垂れた肩に空いた風穴
どこで道を間違えたかな
十四の秋にギターを手にしてからか
今じゃゴミを掃る不良車を見てひてごとだと思えねえ
憧れだったミュージシャンが嫌いに
なったのは去年の春先
夢は叶うのさってたわごとを歌ったから
諦めることちょうどいい引き際も
大事だってちゃんと歌ってよ
綺麗な言葉だけで生きてけりゃどれほどか
僕は才能なんかないけど
最後に一つだけいいかな
結局、行くも帰るももう自分次第だってさ
夢を持つならそれでもいいが、黙殺だけは見逃すな
それさえわかってりゃ大抵はどうとでもなるそうだ
遠征と多幸は拍子抜けだ