比較症候群 (hikaku shoukougun)

Otomachi Una (音街ウナ)

おさないころのぼくら
こわいものしらずだった
おとなになったいまじゃ
こわいものばっかふえた

ひとのしせんなんかは
そのさいたるれいだ
くらべたがりのぼくら
それでだれがとくするんだ

たにんのああだこうだは
かんけいないなって
こじらせたあたまでは
りかいもできねえ

じぶんらしくいきたいだけなのにね
どうにもとなりのしばふがあおすぎていやだ
このびょうじょうはいっしょうじゅうしょうだきっと
ぼくらはじぶんにすらなりきれんまんま
くたばっていくのだ

みんなちがってみんないいじゃ
だまされねえぞもっとめいかくな
けっかをくれよぼくがぼくを
みとめられるような

じゅうはちごろのぼくら
それなりにゆめがあった
おとなになったいまじゃ
そのゆめもただのかせだ

けほどのじそんしんは
かねんぶつとしてすてた
くろいけむりがしみた
そのめにはくやしいなみだ

おわりのみえない
もんどうだってした
ねつけないあさよじは
よけいにひでえ

じぶんらしさっていったいぜんたいどんなんだったっけ
はなからそんなものありゃしねえんだって、ばか
このれっとうかんはいっしょうもんだきっと
たいひしてさげすんでやっとたもてるじがをころしたい

だれかがいったじしんはもたなきゃ
かんがえすぎだああ、もうだまってて
しゅうきょうじみたげきれいなんて
しぬほどみじめだ

さいのうどりょくねんれいしゅうにゅうさいせいすう
けっこんこだからようしのびしゅうふぉろわーすう
りゅうこうぶらんどきくおんがくけいけんにんず
さいしゅうてきにしねてえのひかくしょうこうぐん

じぶんらしくいきたいだけなのにね
どうにもとなりのしばふがあおすぎていやだ
このびょうじょうはいっしょうじゅうしょうだきっと
とはいえじぶんにすらなりきれんまんな
しなたくもねえしな

どうしようもないにんげんなりに
いきていたいとそうおもえれば
もうちょっとだけぼくはぼくを
あいするかなさあね

こんなうたのなかに
こたえはないぜだって
じぶんをけっていつける
それはきみのやくめだから

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