あさをこぼしたきぐみのすきま
かぜのぬけみちはるいろのそら
きみのねごとがつぶやくすべてで
きょうもはじまるみたいな
くものすはったとだなをあけて
かびはえかけのらいむぎのぱん
かばんにつめてどこかへゆこうか
きみのしらないいいまち
みちゆくだけでせりふもなければ
とりなおしもないわんしーん
どのかめらにもこぼれたせかいに
だいほんもかんとくもなにもない
ただのいばしょのひとつもない
それがぼくのえいがか
うしなったものなんてかぞえなくていいよ
ぼくらりゆうなしに
うまれたのんたいとる
なにもきにしないでなきじゃくっていいよ
だれもきみのこえなんてきいちゃいないさ
たまらずいしをなげたこめんに
きみはわらっておどけてみせる
たとえばあやしいいろしたみを
くちにしても
だれもおこらないでしょ
がれきのはなをつむいだぼーとで
きみとふたりのとうひこう
ぼくらをいわうけいきはないけど
ああこんなくだものないふで
そんなぬすんだぶーけも
きみをかざれるんだなあ
えんでぃんぐはきたいどおり
なんてあるわけないさ
ないたにふんちょっと
ごみすればのたいとる
あしたはいになってふきとばされようと
だれかないてくれるなんて
おもっちゃいないよ
ねえどこかたけうえににげようよ
ここじゃないどこかたけうえに
もうこうかくのれんずにだって
うつらないどこかたけうえに
そしてさいごにねるまえに
なりやまぬじゅうのなかで
きみのりょうめにうつりこんだ
それだけでいいなあ
きみはなかないでなかないでいいよ
おわりにふんまえの
えんどろーるにたいとる
それはだれひとりもおぼえていないような
きっとありきたりだったものがたり
うしなったものなんてかぞえなくていいよ
ぼくはりゆうなしに
うまれたのんたいとる
いいなきもきにしないでよ
だれもぼくのことなんて
しりやしない
これはきみとぼくだけの
なもなきたいとる