Torus

Annabel

みずをそっとかむような
てごたえのないせかい
なくしたものなにひとつ
よびおこしはしない

さがしていたかけら
そこにあかいそらが

ないているの

かぞえたきおく
きみのなか、なんどもうまれるそのひまで
ぼくをおもいだして

だれのこえ
みみのおくひびきわたることば
なにもかんじないこころ
よびさましたのは

あたらしいかけら
ぬけがらのぼくにあたえられた

ひらくたびによみがえるのは
とおいやみがしずむかみ
きみがいないこのときに
ぼくはおきざりのまま

むちゅうではしる
かなしいあの日のゆめをぬりかえていく
きみのきおくのなかでうまれるぼくが

そうしてまたぼくらは
であうことなくひかれていく
ときをこえてつよくつよく


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