Shatta

Aiko

見つめあい出会ったあの日一緒に
帰った黄色の道 時を止めたかった
夏が終わってしまう合図が
涼しい風と共に全部連れて行った

あなたの前では
擦り切れた靴のかかと気にしてばかりで
ああいつの間にか
素直になるのを忘れてしまった

切り過ぎた前髪右手で
押さえて少し背を向けた嫌われたくないから
うつむくあたしをからかったあなた
今はそれもあたしの夢の中だけ

寂しい時も会いたい時も
いつも言えずにいた自分にため息つく

あの日のさよなら
言い出したあたしの腕を掴んだ時
あなたに向かって行けたらと
今更舌を噛んだ

恥ずかしい顔で格好悪いキスをした
平気なふりして震える足
心のシャッター押して忘れないように
胸の端っこに刻んだの

会えないわけじゃないけれど
今は会いに行けない
もう少し自分を見つけたら
電車に乗って橋を越えて

切り過ぎた前髪右手で押さえて
少し背を向けた
嫌われたくないから
うつむくあたしをからかったあなた
今も変わらずに元気でいますか

あなたとあたしの目の奥に生きる二人が
同じ笑顔でありますように

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