叫ぶ流線形空へ溶ける
爆ぜる銀テープ浴びながら
君が口ずさんだ夢の香り
眠りに誘う僕らを
崩れてゆくこの身体が
輝き果てるまで
震えている君の瞳
ただ愛しくて
ひらひら手を振る波間の夕日
僕らは陽炎
がむしゃらに生きた人々は皆
夜に溶けてゆく
さよならを待つ
夕闇の空
君と僕と
終わるこの世界
はしゃぐ海鳥たちどこへゆくの?
遠く果てしない永遠を
君が走ってゆく裸足のまま
ガラスの破片砂浜
焼け付くような君の影に
僕はただ焦がれる
掻き集めて掻き抱いて
君のすべてを
揺ら揺らり遊ぶ白いドレスに
幻を映す
ひたむきに生きた僕らが誇る
流麗な奇跡
さよならが待つ
燃え上がる海
君と僕が
壊すこの世界
さよならだけが
すべてを抱きしめる
空も海も
消え去った景色
君が口ずさんだ夢の香り