ボリューム消したテレビの灯り
この部屋の悲しみを映し出す
さよならしてもひと言のように
あなたのいいわけにも笑ってた
彼女の名前も聞かずバカみたい
きれいなさよならなんて
ただあなたの思うつぼ
泣かせていいじゃない わかしらしくなくても
鍵かけた部屋の中 やるせない気持ち
泣かせて思いっきり 後悔しない恋が
あるなんて嘘でしょう
かしこくなれないみたい
ひとりで暮らす ひとりの部屋に
気まぐれに訪れた人なのに
香りのほかにいくつもそっと
染みついた思い出があるなんて
ふたりを愛してたのはどのくらい
彼女に決めてしまった時
つらくはなかったの
泣かせてそれだけで答えが見つかるならば
あなただけ待っていた私なんだから
泣かせてクッションを横顔に押し当てて
窓の外三日月を
眺めるふりしたままで
泣かせていいじゃない わかしらしくなくても
鍵かけた部屋の中 やるせない気持ち
泣かせて思いっきり 後悔しない恋が
あるなんて嘘でしょう
かしこくなれない