きよらかにさいたはなはかなしげに
おわるせかいをしずかにみていた
はてしなくどこまでもつづくそらは
まよいもなくまぶしくつつんだ
あるきだすこともにげだすこともえらべずに
おくびょうでただこわくてたちとまっていた
およぐせんりつのしらべは
このこころさえとらわれそうで
さだめられたりんねのなか
ぼくたちは“ここ”でであった
なにもかもなくしてゆくなら
いたみさえもわすれますか
きえてくことがしんじつでも
ぼくはまだうたうよ
ゼロといちのすうじのなか
ゆがんでゆく“かそう”にしずんだ
かごのなかのとりのように
はばたくことわすれて
なにもかもなくしてゆくなら
ぼくのこともわすれますか
ときはなつひかりとおもいが
いんかりつさえもこわして
たとえどんなにとおくはなれても
このこえがとどきますか
ゆされるみらいがあるなら
きみのなまえさけんだ